ワインの勉強 -初心者向け・中南米ワインで学ぶ-

教育

ワインを嗜めるようになりたい。ただ、ラベルをじーっと眺めても一体何が書いてあるのか解読不能….

飲み会ではビールからスタートし、ワインを含めてすすめられたお酒は試すけれど、なかなか自分でワインを選んで飲めるようにならない。とりあえずネットでいろいろと検索したモノのイマイチ、頭に入ってこない。

MJ
MJ

私もそんな一人でしたが、中南米のワインを色々と試すことで、次第にワインの楽しみ方がわかってきました。

私のような方が、ワインの世界を切り開くために少しでも役立てたらと思いこの記事を書くことにしました。

私が考えるワインの楽しさは、小難しい取っ付きにくいものではなく、ふとしたお店での出会いから、栓を開けて出会う感動、様々な食事と合わせることで食事の時間や味覚を豊かにしてくれる存在です。

ワインの必須アプリ -Vivino-

ワインの話に入る前に、登録必須のアプリが、『Vivino』というアプリです。

出典: Google Playのアプリダウンロードサイト

ダウンロードは無料です。英語のアプリですが、使い方はいたって簡単です。ワインのラベルの写真を撮って送信すると、そのワイン情報を検索してくれます。

★5つのファンの評価から始まり、市場の適正価格、ワインの種類、製造地、味のバランスなどの情報が一気に手に入ります。

ちょっとした家飲みを、まるで経験達者なワイン通の人にかこまれ、ソムリエにアドバイスを受けるようにグレードアップすることができます。

また、ワインを購入する前に、評価と適正価格を見ることができるため、外れワインを引くことが、格段に減りました。また自分なりにワインの評価をつけるころで、好きなワインの傾向分析や提案までしてくれます。

このアプリをいれて、まずは自分がどんなワインを飲んだのか記録していきましょう。

アンドロイド
https://play.google.com/store/apps/details?id=vivino.web.app&hl=ja

アイフォン
https://itunes.apple.com/us/app/vivino-buy-the-right-wine/id414461255?mt=8

ワインの種類 -旧世界・新世界-

ワインの種類は、大航海時代になぞらえて、新世界のワインと旧世界のワインに分かれます。

出典:https://wine-good.jp/red-wine/economical-delicious-wine/

新世界のというのは、フランスやイタリアなどのヨーロッパを指します。一方で、旧世界は、大航海時代以降に見つかった大陸のワインです。例えば、中南米や米国、やオーストラリアなどですね。

旧世界のワインは、基本的にブレンドされているものが多く、製作者がブドウの種類を吟味して絶妙な調合をしています。深く味わうためには、飲む側の経験も大きく左右してきます。値段も比較的高く、初心者が自分の好みを見つけて、ワインを開拓していくのにはハードルが高い側面があります。

一方で、新世界のワインの特徴は、ぶどうの種類が1種類に絞られていることです。そのため、それぞれのワインを飲んで自己評価をつけられるため、自分がどの地域のどの品種が好みかどうか、判断するのが容易です。

MJ
MJ

ワインの世界を知るには、まず新世界のワインでぶどうの品種や産地を絞り一つずつ試して自分の好みを探していきましょう。

私がオススメする中南米のワイン。例えばチリやアルゼンチンのワインは、一種類のブドウの名前がズドンとラベルに書かれており、非常に分かりやすい製品が多いです。

ワインと食の経験

ワインの奥が深く一番おもしろいところは、舌の経験値によって美味しいという味覚が変わって来ることです。

例えば、一般的に子供には、ハンバーガー・オムライスなどシンプルでわかり安い味が好まれます。一方で、大人になるにつれ、苦味や酸味に舌が慣れていて、酢の物やあん肝等が好きになる人もいます。

ワインもジュースのように甘いものから、果実味、酸味、苦味、バニラ、胡椒、腐敗土の香など様々な複雑性とバランスを帯びており、それが食事や舌の経験によって変わってきます。

ただ、美味しい・まずいはあくまで個人の判断で、優劣はないと思います。そこに注意を払えば、自分なりの食事や気分に合わせて楽しむワインの楽しみがあるのではないでしょうか。

ワイン初心者 -効率的な勉強方法-

ワインのラベルには、『名前』『ぶどうの産地』『ぶどうの品種』の3種類の情報が記載されています。ワインを分類する際に、人により異なる軸で、ワインの特徴を語るため初心者がとっつきにくい要因となっています。

また私の場合フランス語で、アルファベットが読みづらく、覚えにくいことも阻害要因でした。ここでは、簡単にワインを楽しむために、『ぶどうの産地』と『ぶどうの品種』の2つのポイントをつかって、説明していきます。

また、ワインの楽しみの一つが、自分で経験やこだわりを友人や家族に共有することです。そのために、私のオススメは、大人買いで2本同時に買って同時に試すことです。

味の異なるワインを同時に飲み比べながら、その日の食事との相性やご自身の好みを判断することで、一気にワインの知識が深まります。

赤ワイン

ワインを攻めるには、まず特徴ある地域のワインを試しましょう。

赤ワインの産地 -フランス-

赤ワインでまず試すと良いのが『ボルドー/bordeaux』もしくは『ブルゴーニュ/Bourgogne』のワインです。ボルドーはフランスの南西部、ブルゴーニュは東にあり、フランスの地名を指します。

元フランス各地のぶどうが、新世界で品種改良され、現地の気候に馴染んで独自のワインとなり、ブランドになっています。まずはフランスの代表的な2地域のワインで違いを知りましょう。

出典:http://www.kohda-winehouse.com/map_french.html

ボルドーの味が重厚でかなりしっかりしています。赤ワインのイメージする方がまず思い浮かべる味ではないでしょうか。一方で、ブルゴーニュのワインは軽いので、まずここでワインの好みが分かれます。

ボルドーの特徴は『タンニン』という渋みの成分が強いことです。一方のブルゴーニュのワインは、軽めですが、繊細で香りや味のバランスも複雑で、初心者からワイン通まで大変人気があります。

赤ワイン ぶどうの品種

何千種類もあるブドウの中で、まずスタートするのが王道の『カベルネ・ソーヴィニョン』、『ピノ・ノワール』『メルロー』の種類です。

この3つを試せば、だいたい自分の好みがどこにあるのか、食事の気分で何を合わせていのかという選択ができるようになります。

出典:https://taylorswineshop.com/meet-merlot/

カベルネ・ソーヴィニョン/Cabernet Sauvignon

日本人には、覚えづらい名前のワインですよね。こちらが、世界で最も広く栽培され、飲まれているワインの王道です。渋みが強く重厚(フルボディー)のワインの代表格として知られています。

ピノ・ノワール/Pinot Noir

カベルネが重いと感じられた方は、ピノ・ノワールを試して下さい。ブルゴーニュ地方の品種のワインです。軽めですが、複雑で繊細な味を再現できることで知られています。有名な『ロマネ・コンティ』もピノ・ノワールの一種です。

メルロー/Merlot

ピノ・ノワールは軽すぎるけど、カベルネは重たいと感じた方は、タンニンが少なめのメルローワインを試して下さい。こちらは、ボルドー地方のワインで果実味もしっかりあります。

白ワイン

白ワインの入り口はまず、糖度の強度である辛口と甘口を知るところから始まります。

ワイン 『甘口』『辛口』

『リースリング/Riesling』と『シャブリ/Chablis』をまずは試しましょう。ここで『甘口』と『辛口』がわかります。リーンスリングはジュースに近い甘さで、シャブリは渋みや酸味が強いです。

赤ワインでも出てきた『ブルゴーニュ/Bourgogne』地方で有名なのが、シャブリ地区(Chablis)のワインです。リースリングはブドウの品種です。

シャブリをまず飲んでみて、辛すぎると思ったら、リースリングを飲んでみて、まずは自分が甘口・辛口どちらが好きなのか、羅針盤の方角を決めましょう。

出典: https://www.aeondewine.com/shop/category/category.aspx?category=061283&linkid=aw69_CwTY6m8G

白ワイン ぶどうの品種

次に見ていくのが、ぶどうの品種です。『シャルドネ』『リースリング』『ソーヴィニョン・ブラン』の三種類をまずは試しましょう。

この3つのワインを試すことで、食事や気分でどんなワインを選んだらよいか、判断の基準の一つになります。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%8D_(%E3%83%96%E3%83%89%E3%82%A6)

シャルドネ/Chardonnay

ベタな白ワインを想像するときに、ぴったり当てはまるのが『シャルドネ』です。深く・濃い味が特徴です。上記写真のブドウです。

リースリング/Riesling

シャルドネより果実味のある味がよいと思った方は、『リースリング』をためしましょう。甘口の代表的なワインです。きちっとしまった酸味と果実味からくる甘さが特徴のワインです。ドイツ原産のブドウで、ドイツで多く栽培されています。

ソーヴィニョン・ブランコ/Sauvignon blanc

逆にシャルドネより、もっとスッキリしたワインが試したいというかた『ソーヴィニョン・ブランコ』を試しましょう。リフレッシュしたいときには、ぴったり。ハーブやアロマの香りが特徴です。

何も調べないで試すよりも、事前知識を入れておき、飲んだあとアプリに記録しておくことで、次第に自分の好みやその日に飲みたいワインの傾向がわかるようになります。

ワインの知識

ワインのボディー/辛口・甘口とは

出典: https://mot-wine.mottox.co.jp/into-wine/wines-question/665/

ボディーという表現は、主に赤ワインで主に使われます。渋みや酸味が強く色も深く、熟成に向くワインをフルボディーと呼びます。逆にライトボディーは、フレッシュで酸味や渋みが少なく、作られてから早めに飲まれるのがよしとされるワインで、果実味やフレッシュさが目立ちます。

白ワインの場合は、味の深みではなく糖度によって辛口・甘口と表現されることが多いですが、ボディーという表現を当てはめす。

またフルボディに近いワインのほうがより、アルコール度数が高い傾向にあります。以下のサイトの説明が、非常に分かりやすいです。

ワインのフルボディとは?味のタイプ「ボディ」の種類と違いを徹底解説|ワインやお酒にまつわるお役立ち情報|モトックス
ワインの用語で「フルボディ」「ミディアムボディ」「ライトボディ」という言葉を聞いたことはありませんか。「なんとなく知っているけど何が違うんだろう…」と思っている方も多いと思います。今回はその「ボディ」について、詳しくご説明いたします。

ワイン ボトルの特徴

赤ワイン ボトルの特徴

ワインは産地により、わかりやすくボトルを分けているものがあります。左側のいかり肩はブルゴーニュワイン、右側のなで肩のものがピノ・ノワールに当たります。

出典:https://www.enoteca.co.jp/article/archives/411/

白ワイン ボトルの特徴

白ワインはリースリングのボトルが特徴的です。細く長いので一発でわかります。リースリングは他に比べて取扱数が少ないお店があるので、このボトルを目印に探してみましょう。


アマゾンでよく売れているシャルドネです。刺し身や西京漬けなど、さっぱりした食事に合う、果実味があり、かつスッキリとした癖のない味です。

ワイン グッズ

ワインを楽しむために、最低限必要なのが『グラス』と『ワインオープナー』です。

ワイングラス

グラスはシンプルなものでよいですが、雰囲気・香りをしっかり楽しむために、鼻がすっぽり入るものを選ぶのが良いと思います。グラス一つ用意することで、リーズナブルなワインでもしっかり個性を確認することができます。

安すぎても雰囲気が出ないので、アマゾン一位のこのグラスをおすすめします。

ワインオープナー

100均のものを買うと、慣れるまでは、中々開かなくて飲む前に、大変イライラします。スクリュー型のものを最初に準備と末永く使えます。

ワインキャップ

ワインキャップ。沢山のワインを試すために、まずは数を揃えることをすすめます。横に倒しても漏れれないので、あるとないとでは大違いでした。

ワインの価格

下の写真は1500円以下の部門で、Vivinoで世界3位にランク付けされたワイン。

ワインの価格はピンきりで、2千円のものが本当に千円のものより美味しいのかという疑問もありました。最近では、コンビニが独自のワインを開発して1000円程度でも、美味しいワインがでてくるようになりました。

ただ安いワインには、安い分ハズレが多いです。化学薬品のような味や、不自然なツーンとした感覚、また味が単調だったりと、本来のブドウの品種や産地の特徴を知り、味わう以前にワインの良さがわからなくなりがちです。

やはり、最初はある程度の値段を出して良いものをしっかり試していくことが必要です。例えば、新世界のワインは、2,000円程度から、旧世界のワインは4000円以上を最初はすすめます。

もちろん、安くても美味しいワインはもちろんあります。それを探し出すのに役立つのが上記のVivino、5000円以下、3000円以下、2000円以下などに絞って、世界中のワイン愛好家が進めるワインを検索することができます。

ワイン初心者 オススメ漫画本

漫画を使ってソムリエの筆者の語りかける口調で、一からワインの世界を教えてくれる素晴らしい本です。

各ワインを漫画のキャラにしたてており、ワインのイメージがつかみやすいです。また、筆者の独特なテンションで、ワインを楽しむ気分が盛り上がってきます。

私も新しいジャンルのワインに出会ったときは、この本を辞書のように使って、歴史や背景を知るきっかけとして使っています。

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